米村いちご農園のあきひめ(章姫)

こんばんは、和多瀬です。

極上のいちご(あきひめ)をつくる生産者が岩美町にいるという情報を入手し、昨日、農園を訪ねてきました。

見てください、この美味しそうないちごを!

米村いちご農園のあきひめ

米村いちご農園

「米村いちご農園」は、鳥取県の東部に位置する、岩美郡岩美町岩井にあります。写真は事務所(左)とビニールハウス。

米村いちご農園

米村いちご農園には、50メートルの長さのビニールハウスが6本あります。内部はこんな感じ。写真の右側で作業されているのが…

米村いちご農園のハウス内

代表の米村進司さん。

米村いちご農園園主 米村進司

昨日は底冷えする寒さで、ハウスの中でも時折からだが震えてしまうほどでしたが、米村さんはズボンが水に濡れて寒いハズなのに淡々と作業をこなしていきます。すごい集中力だ…。

いちご生産者 米村進司

鳥取県岩美郡生まれの米村さんは、地元の学校を卒業後、地元の一般企業に就職。サラリーマンとしての人生を送りながら、幸せな家庭を築いていました。

しかし、いつしか「自分にしかできないモノづくりがしたい」と考えるようになり、次第に農業に関心を持つようになります。

そんな中、鳥取県湯梨浜町のあるいちご農家と出会い、安全性と環境に配慮した「わかば農法」や、栽培されたいちごの美味しさに感銘を受け、脱サラを決意します。就職して8年目、社会人としても脂が乗ってくる頃ではないでしょうか。

米村いちご農園の米村進司さん

「脱サラして農家になるって話した時は、周囲は大反対でした。妻も子どももおりましたし」と、当時の苦労話を語る米村さん。

農業ではない別の仕事をと離農する人が多く、また景気が悪い中、よほどの好条件でない限り一般的な転職ですら眉をひそめられる鳥取という地方都市で、未経験者が「俺、明日から農業やる」なんて言い出したら、やはりわたしでも驚くでしょう。それが身内ならなおさらです。

「でもやっぱり自分にしかできないモノづくりがしたかったんです」

米村いちご農園園主 米村進司

収穫したいちごを手にし、上から下から、右から左から一つひとつ状態を確認し、丁寧に箱に入れていく。その作業をする米村さんは、すごく楽しそうであり、精悍で、頼もしそうで… 自分の信念を貫いてきた人の誇り、彼のモノづくりの結晶であるいちごに対する強い、強い愛情を感じました。

わたしは食べる前から確信していました。

「この人のつくるいちごは絶対に美味しい」

米村いちご農園のいちご栽培

さて、少し栽培方法についてもご紹介しておきます。

米村いちご農園では、栽培に化学肥料は一切使用しません。農薬も極力使用を控えています(今シーズンは昨日の取材の段階でまだ使用していないとのこと)。

それでは、どのように防虫しているのでしょうか。

いちごの代表的な害虫はダニ、アブラムシです。一般のいちご栽培には殺虫剤を使用しますが、米村さんは海藻を液状にした天然素材の資材を使用。毎日、丁寧にいちごを観察し、害虫を見つけたら資材を噴霧するという手間ひまかかる方法を選択しています。

米村いちご農園の防虫法

肥料は、ゴマ、大豆、小麦、トウモロコシを主体としたボカシ肥料(*)で、畜糞堆肥は使用していません。

また、一枝に10前後の花が咲き、摘果を実施して5〜6の花を残すのが一般的ないちご栽培ですが、米村さんは3つだけ、花を残すようにしています。これにより、一粒一粒に栄養が行き渡り、糖度の高いいちごができやすいと米村さんは考えています。

米村いちご農園のあきひめの栽培

冬期、山陰地方は日照時間も少なくなり、低温の日が続きます。そのため、太平洋側のいちご栽培と比べると、成長に2倍近い時間がかかるとのこと。しかし言い換えれば、じっくりと時間をかけて成長し熟成していくということであり、香りと糖度の高いいちごになるそうです。

* ボカシ肥料: ボカシ肥料とは、有機肥料を発酵させて肥効をボカシた(穏やかにした)ものをいう。原料となる有機肥料は、油カス、米糠、鶏糞、魚カス、骨粉など多様である。無機肥料を加えることもある。

あきひめの出荷作業

さきほども少し触れましたが、米村さんの出荷作業はとても丁寧です。

かたちや大きさ、色味などをしっかりと観察し、丁寧に選抜したものを、配送中にいちごが傷まないように設計されたトレーがセットされた箱に、一つひとつ詰めていきます。

専用化粧箱に収まった米村いちご農園のあきひめ

上の写真のように詰めるのは「ただ置くだけじゃないか」と考えがちですが、違います。これほど美しく詰められるのは長年と経験と、いちごへの相当な愛情がなければできません。

次に、薄いセロファン状のカバーをセットし、

米村いちご農園のパッキング用セロファン

最後に、このような突起物のついた透明なフタをかぶせて…

米村いちご農園のあきひめのパッキングに使用するケース

完成。

ダメージを受けないよう、いちごが動く空間を確保しつつ、しっかりと保護できるよう考えられたケースです。これを化粧箱(段ボール製)にセットして、宅配業者に託します。

米村いちご農園のパッキング

あきひめ(章姫)を食べる!

さて、いよいよ米村さんのいちごをいただきます!

米村いちご農園のあきひめ

およそ20年前に静岡県で誕生した、あきひめ。一般的なあきひめは一粒18g、10を少し超える糖度、酸味はほぼなく、上品な食味でかなり人気があります。

さて、米村さんのあきひめの糖度は…

米村いちご農園のあきひめ糖度は13前後

13.2度! 一般的なあきひめよりも高い値を示しました! 期待が高まります。

ヘタを手にして赤い部分を口に含んでみました。すっきりとした甘さが口に広がり、その後わずかに余韻を残しつつもスッと引いていきます。これは美味い!

ヘタを取り、白っぽいところを含む残り半分もいただいてみます。甘みはじゃっかん落ちますが、青臭さは全くありません。歯触りに意識するとややサクサクとした感じもあり、甘みと食感のコンビネーションが面白い。

米村さんのあきひめは一粒25gと、一般的なものより40%ほど大きいので、半分にカットしたほうが食べやすいかも知れませんね。縦にカットしたり、横にカットしたりと切り方でいろいろな楽しみ方ができるのではないでしょうか。

帰宅して、わったい菜の通販スタッフ、八百屋わったい菜のスタッフ、家族にも食べてもらいましたが、みんな絶賛。やはり生産者の心は、生産物に伝わるんでしょうね。

米村いちご農園のあきひめ」、わったい菜で4月末までの出荷予定で販売中です!

それではまた。


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