打木源助大根

こんにちは、和多瀬です。

11月も中旬になり、かなり寒くなってきました。我が家は商店街の中にある日当りの悪いアパートのため、この季節になると、冷蔵庫の中にいるような錯覚を覚えるほど、寒くなります(ホントです)。

暖房器具で部屋を暖めてしのぎつつ、食事も、自然と温かいもの中心になってきます。

たとえば、煮物。

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ダイコンの煮物はおでん、風呂吹き大根やぶり大根とか、みそ汁の具とか(最近流行りの、大根おろし鍋とか)いろいろあるので、ダイコン1本あっても使い道には困りませんね。

上の写真は、わったい菜が運営する農場で収穫されたダイコン。品種名を「打木源助大根(うつぎげんすけだいこん)」と言います。これを白だしで煮ただけのシンプルなもの(面取りがザツなのはご愛嬌)。からしを添えていただきました。暖まる〜。

打木源助大根

打木源助大根という名前を初めて聞いた、という人もいると思いますので少しご紹介。

石川県金沢市の打木町に暮らしていた本佐一郎という人が、愛知県の井上源助さんからもらった大根を、栽培しながら良い特徴を持った大根を選抜し、翌年も、またその翌年も植えつつ、練馬系打木大根*1と自然交雑*2させて育て上げたと言われています。

大根は、もともと地中海地方の野菜で、それがシルクロードを通って日本にやって来たと言われています。日本各地でこの打木源助大根のようなオリジナルの大根がつくられ、育てられました。その数はゆうに100種類以上。それぞれに、上記のような熱意を持った人たちのストーリーがあったと想像すると、なかなかムネアツです。

さて、打木源助大根に話を戻しますが、見た目が太くて短いこのダイコン。火を通すととても柔らかくなり、でも煮崩れはしづらいという、まさに煮物のために生まれてきたようなダイコン。上の写真のダイコンも、箸に力を入れずともスッと割れ、口の中でとろけていきます。美味しい!(ちなみに、「太くて短い」という特徴は、土の層が浅い土地でも栽培でき、収穫量も確保できるという利点があります)

TREE&NORFのダイコン畑は、本格的な収穫を控え、その他の野菜の収穫も重なってなかなかに忙しそう。

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この寒空の下、生産現場で懸命に働いている仲間がいるかと思うと、「日当りが悪くて部屋が寒ェ〜」と愚痴っている自分が情けなくなります…。

こちらのダイコン、都市圏のスーパーのバイヤーからかなり高い評価をもらったみたいで、東京はスーパーマーケット成城石井、大阪ではパントリーアンドラッキーなどで、今月末頃からお買い求めいただけるようです。鳥取では八百屋わったい菜(既に販売開始)、ネットでもご注文いただけます!

それではまた。

*1 練馬大根(ねりまだいこん)は、東京の練馬地方で作り始めた大根をいい、練馬区の特産品にもなっている。この地域の土壌が関東ローム層であり、栽培に適していた(引用:Wikipedia
*2 異なる種(品種)をかけあわせて、新しい品種をつくること。自然交雑は人の手を介さず、植物が栽培される一連の過程の中で自然と種が交わり、それぞれの種の特徴がかけあわされていくことを意味する。自然交雑で現出した特徴が、その次の世代でも現出する確率は1/4とされる(メンデルの法則)。打木源助大根の場合は「太くて短く」、「肉質が柔らかく煮くずれしにくい」という特徴を持った大根の種だけを畑に蒔き、その特徴を引き継いだ大根の種だけを採種してまた翌年蒔き、特徴を定着・収斂させていく、という作業となる。


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